水稲の生育促進に関する研究
1 機械移植栽培における生育促進法
天野 高久、小川 勉、森脇 良三郎
北海道立農試集報.30,25-31 (1974)
育苗を簡易化する目的で考案された箱を使用しない簡易育苗法は、慣行の箱育苗法 よりも生育が促進される。 このことは、簡易育苗法における育苗期間中の出葉速度が箱育苗におけるよりも促 進されることと関係がある。 機械移植用の育苗様式におけるように、密播条件下で出葉速度が促進されるために は、第1葉および第2葉が小さく形成されることが必要であり、そのためには、出芽 温度を30℃前後に保つことを避け、簡易育苗でおこなわれるように、その期間をよ り低温に保つことが一つの方法であると言える。
→ 全文(PDF)