農業研究本部

だいず新品種「フクナガハ」の育成について

谷村 吉光、松川 勲、番場 宏治、後木 利三、森 義雄、千葉 一美

北海道立農試集報.47,57-65 (1982)

 だいず「フクナガハ」は,1969年北海道立中央農業試験場で白目,大粒,良質多収品種の育成を目的として長葉,白目,中粒種の「中系12号」を母とし,晩生,白目,大粒鶴の子系(1966年穂別町で収集)で地方栽培品種純系分離系統「LT88-16」を父として人工交配を行い,以来固定選抜を図ったものである。1976年以降「中育10号」の地方番号を付して各種試験を行い,1981年6月農林水産省に新品種(だいず農林74号)として登録され,「フクナガハ」と命名された。本品種の葉身は命名の由来にもなった長葉であり,白目,大粒の多収品種である。栽培適地は岩手県北部の標高300m以上の高冷地である。


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