農業研究本部

生育温度の違いがチモシー品種の生育と乾物消化率に及ぼす影響

古谷 政道、増谷 哲雄、樋口 誠一郎、筒井 佐喜雄

北海道立農試集報.49,1-11 (1983)

 供試品種はクンプウ(極早生)、センポク(早生)、ノサップ(早生)、Erecta R.V.P.(中生)、ホクシュウ(晩生)である。  生育温度は31/26℃(昼/夜温)、23/18℃、15/10℃とし、それぞれ高温区、標準区、低温区とした。試験期間は30日間で、各品種4栄養系をポットに移植し、上記の温度に設定したガラス室で栽培した。  地上部、地下部重を含めた全植物体重はクンプウ、センポク、ノサップの3品種は標準区が最も大きく、ついで低温区、高温区の順であったが、Erecta R.V.P.、ホクシュウの2品種は低温区が最も大きく、高温区が最も小さかった。  供試した5品種の感温性は明らかに異なった。乾物消化率は生育温度が高くなるに従い全品種とも明らかに低下したが品種と生育温度の交互作用は有意性を示さなかった。


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