農業研究本部

アズキ新品種「サホロショウズ」の育成について

島田 尚典、村田 吉平、足立 大山、千葉 一美、原 正紀、成河 智明、白井 滋久

北海道立農試集報.60,59-72 (1990)

 「サホロショウズ」は、大粒多収品種の育成を目標として.北海道立十勝農業試験場 において、「アカネダイナゴン」×「中国在来1」の交配を行い、以降選抜固定を図って きたものである。1985年に「十育l20号」の系統名を付して.各種試験を行い、1989年 に北海道の優良品種としてまた、農林水産省において新品種として認定され、「サホロ ショウズ」と命名された。  本品種は、成熟期が「ハヤテショウズ」並みの早生種で、百粒重が同品種より約20% 重く、過熟粒の発生が少ないため外観品質が優れる。  耐冷性、子実収量は「ハヤテショウズ」並みで、アズキ落葉病、アズキ茎疫病に対す る抵抗性はない。  栽培適地は、十勝の山麓および沿海、網走、道北、道央北部、道央羊蹄山麓およびこ れに準ずる地域である。


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