農業研究本部

ジャガイモそうか病に対する土壌酸度調整資材の抑制効果と残効性

田村 元、竹内 晴信、田中 文夫

北海道立農試集報.73,57-61 (1997)

 ジャガイモそうか病発生圃場において土壌酸度調整資材を全面施用し、土壌pHが 5.0以下となった処理区の60%で発病度が20以上低下し、防除価も40を上回った。表土10cmを対象に土壌pH 5.0を目標に資材を施用すれば、発病いも率が30%程度の場合、生食・加工用に選別可能な発病いも率15%程度に発病を抑制できる。培土中心部の土壌pHが 4.8程度以上であれば馬鈴しょの収量、品質に影響はなかった。耕起により資材は希釈され作土のpHは回復するので後作物への影響は小さいが、そうか病抑制効果も著しく低下する。


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