農業研究本部

ビール大麦に対する被害粒(側面裂皮粒)の発生要因解明と軽減対策

浅山 聡、後藤 英次、桃野 寛、白旗 雅樹、鈴木 剛

北海道立農試集報.73,63-68 (1997)

 ビール大麦に対する被害粒(側面裂皮粒)の実態調査から発生要因を解明し、発生軽減対策及び調製法について検討した。主産地における被害粒発生率は富良野市で最も高く、そのなかでも側面裂皮粒の占める割合が最も高かった。側面裂皮粒を発生させる生育環境要因は止葉抽出期から出穂期の日照不足、土壌の過湿・過乾が主要なものであった。側面裂皮粒発生率を低下させる栽培方法として窒素施肥量は道施肥標準(富良野地区は5Kg/10a)、播種量は340粒/㎡、畦幅は15㎝程度を設定した。


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