桧山北部地域におけるネギ根腐萎ちょう病の発生実態

新村　昭憲、坂本　宣崇、林　哲央、星　春光、故谷井　昭夫

北海道立農試集報．74，27-33 (1998)

　北海道檜山北部地域のハウス栽培において発生したネギ根腐萎ちょう病とこれにともなう収量低下について発生の実態と２．３の要因を調査した。本病は，連作３～４年を経過した頃から発生し，調査した85棟のハウス中58棟(38.9%)からネギ根腐萎ちょう病,Fusarium oxysporum (Schlech.)Snyder et Hansen が分離され，連作年数が長いほど分離率が高かった。罹病ネギの生育量は根の腐敗程度と高い負の相関を示した。また，施肥量は明らかに過剰であり,土壌の塩類濃度は高い場合が多く,これが被害を助長していた。

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