農業研究本部

バレイショ品種及び系統におけるタンパク質、リン、ビタミンC含量の変異幅

古館 明洋、千田 圭一、目黒 孝司

北海道立農試集報.75,15-19 (1998)

 バレイショの特殊用途(病人食など)利用も想定し、根釧農試馬鈴しょ科で品種保存栽培している406品種(系統)について分析調査し、栄養成分量の変動幅を明らかにした。塊茎中のタンパク質の範囲は1.00~2.34g/100gで、平均値は1.52g/100gであり、リンの範囲は22.5~74.6mg/100gで、平均値は41.3mg/100gであった。ビタミンCの範囲は7.5~29.1mg/100gで、平均値は16.6mg/100gであった。低タンパク質含量あるいは低リン含量のバレイショ品種の特性は代表的な品種(男爵いも)と比較した場合、栽培年次や地域が変わっても同一の傾向が再現した。窒素50%減肥をすることにより0.2g/100g程度タンパク質が低下した。


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