農業研究本部

でん原用ばれいしょ品種「コナフブキ」に対する窒素追肥

東田 修司、佐々木 利夫

北海道立農試集報.77,59-63 (1999)

 でん原用ばれいしょ品種「コナフブキ」に対して開花期に4kg/10a程度の窒素追肥を行うことにより,適期掘り条件ででん粉収量を5-15%高めることができた。早堀では増収が得られなかった。窒素追肥により茎長が伸び,生育中期から盛期の地上部乾物重が増大して,枯凋期は1週間程度遅れた。追肥窒素の見かけの吸収率は50%を越える程度であった。培土期の追肥は増収率が幾分劣る傾向であり,基肥の増肥では効果がなかった。また,緩効性窒素IB(イソブチリデン2尿素)を追肥と同量基肥に上積みして施用することにより開花期追肥に匹敵する増収が得られた。


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