大豆がらの消化性改善に対するサイレージ処理の有効性

阿部　英則

北海道立農試集報．77，91-93 (1999)

　大豆がらの消化率改善の可能性をさぐるため,各種添加物を用いたサイレージ処理の効果を検討した。供試材料は大豆がらと大豆稈であり,これらにアンモニア,蟻酸,塩酸を添加し1リットルのポリビンに密封して約2ヵ月間サイレージ化し,セルラーゼによる乾物分解率を調べた。その結果,いずれの材料,添加物でもセルラーゼによる乾物分解率は高まらず,大豆がらの易酸分解性とされるエーテル結合は解離していないことがうかがわれた。

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