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花・野菜技術センター

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就任のご挨拶
 

 

 花・野菜技術センターは、平成8年4月度に道立の研究機関として新たに設立され、平成22年度に地方独立行政法人北海道立総合研究機構(道総研)となって以来、10年目を迎えました。この間、本道農業の戦略作物である野菜や花きの一層の生産振興を図るため、試験研究部門とその技術を普及する部門を一体化し、相互連携の下に園芸作物の研究拠点として、歩んできております。

 当センターではこれまでに、いちごの「ゆきララ」、メロンの「おくり姫」や「北かれん」など北海道の気象条件に適した品種を開発してきました。特にいちごの「ゆきララ」は春どりいちごとしては大粒の品種で、花房数は他の品種に比べて少ないですが、単価の高いLサイズ以上の良果が期待でき、注目されている品種です。

また、栽培技術の改善においてはJA全農が開発した溶液栽培システム「ういずOne」を北海道の大玉トマト、ミニトマト向けて実証した栽培技術や生産物の流通環境として不利にある北海道で導入できるMAフィルム、りんどうの切り花貯蔵技術など流通貯蔵に関する試験研究にも力を入れてきました。その他、野菜の省力化・効率化を目指した品種選定や防除技術の開発にも取り組んできています。加えて、研修においては、花き・野菜の実践的な技術を有する生産者を育成する総合技術研修や高度な専門技術を有する生産者や指導者を養成する専門技術研修を行っていることや農業改良普及センターなどと技術普及に協力した地域農業への支援にも取り組んでいます。

 本道農業においては農家戸数の減少や高齢化など生産構造の変化や加工・業務用途の需要増大、実需者や消費者のニーズの多様化など、とりまく環境は刻々と変化しています。花き・野菜は北海道において重要な戦略作物であることに変わりはなく、引き続き試験研究と技術普及の観点から、花・野菜技術センターは、花き・野菜振興のサポートを行っていきます。

 



令和2年4月


 

地方立行政法人 北海道立総合研究機構

 農業研究本部 花・野菜技術センター

   場長 堀田治邦