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林産試験場

成果品ギャラリー(2002)

林産試験場で開発した成果品を紹介しています。(2002/2/7更新)


 

成果の写真 カラマツ大径材の乾燥技術
出材が増加するカラマツ大径材を住宅用構造材に利用するための乾燥技術を検討しました。大径材からは正角材であれば樹心を外して採ることが可能なので、乾燥による「ねじれ」や「割れ」が少なく、建築構造材(梁(はり)・柱等)への利用に最適であることがわかりました。心持ち材の場合でも、高温乾燥により利用可能となります。
成果の写真1 木製ブラインド式シャッター
有限会社昭和技建との共同研究により木製ブラインド式シャッターを開発しました。周囲の自然景観に調和した木製で、なおかつシャッター上部空間が有効利用できるシャッターです。このシャッターは、オモリでバランスを取ることにより、重量のある木材もブラインド式に畳んでコンパクトに収納できる特徴を持っています。現在企業側で実用化試験を行い、市販化に向けての準備を進めています。
成果の写真2 建築廃材の舗装資材
建築廃材チップを原料とした木質系の歩道用ブロックです。コンクリートブロックなどの舗装に比べ透水性、弾力性に優れ、滑りにくく、転んでも安心な舗装資材です。木チップの持つ柔らかな風合いが景観に潤いと安らぎを与え、歩く人に優しい歩行感を与える環境調和型の歩道用ブロックとして今後の普及が期待されます。
成果の写真3 針葉樹の内装用合板
道産針葉樹の中大径材を用いて内装用合板を製造しました。表板にはスライス単板を、心板にはロータリー単板をしようしています。従来の広葉樹を用いた化粧合板は薄い単板を用いたものがほとんどですが、針葉樹は合板製造時に節が抜け落ちることなどから、比較的厚い単板を使用しました。また、単板に厚みを持たせたことで調湿作用が期待でき、素材感のあるものとなっています。
成果の写真4 未利用残材を利用した舗装資材
製材工場から出るプレカット端材や、合板工場から出る剥(む)き芯の有効利用として、木口を表面に用いることで木材の優れた歩行時の滑り安定性を生かし、またエンドレスに隙間なく敷設できるデザイン性に優れた舗装資材の実用化研究を行いました。より環境に優しい耐朽性の付与技術、形状により現れる特徴的な寸法変化の確認、乾燥時~湿潤時での滑り性の検証などを行い、実用化技術を開発しました。
成果の写真5 滑り台を滑る木製車いす
障害を持つ児童も健常児も一緒に遊べるように、専用の滑り台を滑ることができる木製車いすを開発しました。車いすにはそりのような部材がついていて、その部分で滑り台を滑ります。介助式と自走式の2タイプあり、背もたれの角度や各部寸法が異なっています。現在この車いすは旭川市カムイの杜公園内の屋内遊戯場「わくわくエッグ」で使用されています。
成果の写真6 トドマツ精油の利用
ここで言う精油とは、天然植物から得られる特有の芳香を持つ揮発性油のことです。トドマツの樹葉から、精油は乾物1kgあたり40ml程度得られ、森を代表する香りとして、多くの人々に好まれています。トドマツ精油が持つ清涼感を十分に発揮させるため、樹皮や材などの混入を抑え、その酸化や変質に注意して調合しました。より良い生活空間を演出し、心身をリフレッシュさせる効果、目覚めをすっきりさせる効果が期待されます。
成果の写真7 道産材を用いたI形梁
道産材を用いたツーバイフォー住宅用の床根太部材を開発しました。I形梁はフランジに道産トドマツの203・204製材を、ウェブに道産カラマツの構造用合板を使用しています。輸入商品に代替可能な性能を十分持っており、住宅業界からも大きな期待が寄せられています。

2008の成果品

2007の成果品

2006の成果品

2004~2005の成果品

2003の成果品

2002の成果品

2001の成果品

1998の成果品

1997以前の成果品