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林産試験場

4-8 リグニンの接着剤としての利用

4-8 リグニンの接着剤としての利用
昭和34~36年

リグニンは,木材を構成する主要成分の一つであり,古くから多数の研究者によって研究されていますが,実際に利用されるためには多くの困難をともなっています。しかし,特にパルプ工業から多量のリグニンが排出されていることから,燃焼処理する以外の付加価値の高い製品開発が求められます。本研究は,以上の観点から,実用化の可能性が大きいと思われるリグニン製品のなかで,木材工業用の耐水性接着剤などの熱硬化性リグニン・フェノール・ホルムアルデヒド3成分系樹脂を,共縮合法によって製造することを目的としました。以下に関連する文献を示します。

リグニン樹脂の接着性能-熱圧条件及びレゾルシノール添加の影響-
林産試験場月報  179号 1966年 12月
著者: 阿部勲 斉藤勝 浅倉孝之

リグニンの利用について
林産試験場月報  187号 1967年 8月
著者: 阿部勲

リグニン樹脂に関する一考察
林産試験場月報  190号 1967年 11月
著者: 阿部勲 峯村伸哉

リグニン系樹脂に関する研究
林産試験場研究報告  55号 1970年 3月
著者: 阿部勲