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林産試験場

4 有用成分を利用する



4-1 キシロオリゴ糖

ササを飽和水蒸気で蒸すことで,整腸作用などがあるキシロオリゴ糖が得られます。

薬品のビンの写真

4-2 アラビノガラクタン

保水性能に優れ,化粧品などに使われているアラビノガラクタンが,カラマツの心材部に5~7%含まれています。

木材から抽出したタキシホリン

4-3 タキシホリン

アンモニアをよく吸収し,抗酸化能や活性酸素除去作用を持つタキシホリンが,カラマツの心材部に2%程度含まれています。

トドマツオイルの写真

4-4 トドマツ葉油

針葉樹(主にトドマツ)の葉に含まれる,精油,クロロフィル,葉タンパクといった有効成分の分析データがあります。

薬品イメージイラスト

4-5 薬理・抗菌成分

野生・栽培きのこ136種の子実体抽出成分の薬理活性および,道産樹木72種の樹皮抽出成分の抗菌活性に関するデータがあります。

ネズミのイラスト

4-6 動物忌避剤

ヤマウルシ樹皮のジエチルエーテル抽出物には,野ネズミの食害を防ぐ効果があります。
野ネズミによる樹木被害を樹木成分で防除する試み
林産試だより 2003年3月号

木材を糖化したものの写真

4-7 木材糖化

濃硫酸法による木材糖化プロセスは,バイオマス・ニッポン総合戦略で再び注目されています。


4-8 リグニンの接着剤としての利用

木材工業用の耐水性接着剤などの熱硬化性リグニン・フェノール・ホルムアルデヒド3成分系樹脂を,共縮合法によって製造することを検討しました。


4-9 リグニンの発泡体

フェノール,ホルムアルデヒドを共縮合させてリグニン樹脂を作り,合板用接着剤として,あるいは発泡させて断熱材・パネル中芯材料として用いることを検討しました。


4-10 カラマツ樹皮接着剤

カラマツ樹皮の水あるいはアルカリ可溶物を主原料として,耐水性に優れた木材用接着剤の製造を検討しました。

アロマディフューザーのイラスト

4-11 エゾマツ樹葉の植物生理活性

北海道に蓄積量の多いエゾマツ,アカエゾマツなどトウヒ属針葉成分の生理活性,薬理活性を調べました。

4-12 北海道産樹木成分の薬理・
          生物活性

道産樹種の樹葉,樹皮,野生キノコを対象に,それらに含まれている薬理活性や有害菌類に対する抗菌活性を明らかにし,保健衛生分野における新規用途の開発を検討しました。

ブナシメジの写真

4-13 ブナシメジの血圧抑制効果

北海道産野生キノコのアンジオテンシン変換酵素阻害活性
林産試験場報 500号(2000年3月)


4-14 木材成分のセメント減水剤

林産試験場の平成11年度試験研究成果の概要
林産試験場報 502号(2000年7月)

4-15 耐そ性物質の生産

組織培養法で誘導したカルスを用いた,耐そ性物質の生成条件や耐そ剤の開発について検討しました。