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林産試験場



耐用年数推定による柵状構造物の維持管理の手引き

(2020年2月3日更新,2019年10月30日更新、2019年10月21日掲載)


 北海道は「北海道地域材利用推進方針」を策定し、公共の建築や土木工事、農業施設、家具などの幅広い分野へ木材利用の拡大を目指しています。林産試験場では、木材の屋外における長期使用を視野に入れ、防腐薬剤処理による耐朽性向上や表面処理(塗装)による耐候性向上、劣化原因からの物理的保護による長寿命化などの技術開発を進めてきました。しかし、国や北海道および道内各自治体では、屋外における長期使用に関して木材の耐朽・耐候性能への不安、維持管理(部材交換・再塗装)コストや補修時期の判断基準が明確でないことにより、木材を素材とする屋外構造物や外構製品の導入に関して消極的です。
特に、計画段階において維持管理経費を予測し、長期的視点に立った予算計上スケジュールを設定できないことが、屋外用途への木製品の導入を見送る大きな理由の一つになっていると考えられます。

 そこで、防腐薬剤処理木材を部材に用いた屋外木質構造物の耐用年数を推定し、維持管理計画の策定や管理業務に必要な診断時期を決定留守為の判断基準を明らかにしました。
そして、これら得られた技術的成果を「耐用年数推定による柵状構造物の維持管理の手引き」としてとりまとめましたので、活用していただければ幸いです。


「木耐用年数推定による柵状構造物の維持管理の手引き」 全編(PDF 64.5MB)


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