■木材のあれこれ

木材の模様 一つとして同じものはない年輪の話





木材は、黄、赤、茶などの暖(あたた)かみのある色で独特(どくとく)の木目(もくめ)模様があります。
この模様はどれ一つとっても同じものはなく、そのため木ざいを見るとしぜんな感じや、温かい感じがします。
ここでは、木材の模様を作っている年輪の話をしましょう。

年輪とは、木をわ切りにしたときに見えるしま模様のことです。
しま模様に見えるのは、きせつによって木の育ち方がちがい、それが色のちがいとなって表れるためです。 この年輪模様は針葉樹(しんようじゅ)や広葉樹(こうようじゅ)などの樹(き)のしゅるい、地域(ちいき)、気候(きこう)などによって、大きくちがいます。


日本の木

日本は、春、夏、秋、冬のきせつのちがいがはっきりしているので、木の年輪もくっきり見えます。

カラマツの年輪の一年分を拡大して見てみると・・「春から夏にかけてぐんぐん成長」「夏には成長の勢いが弱まり・・」「秋~冬はお休み・・」

寒い地域の木

日本より夏が短く寒い地域は、木の生長も少しずつ。 年輪がぎゅっとつまっている針葉樹が多く見られます。

ダフリカカラマツ(ロシア産)の年輪写真

暑い地域の木

1年中暑い熱帯気候(ねったいきこう)のちいきでは・・・年輪がない!?
1年の中で大きな温度のへんかがなく、ずっと同じように生長をつづけるので、はっきりした年輪になりません。
色がこいものや、水にしずむほど重たいものなど、いろいろな木ざいがあります。

ラワン(東南アジア産)の年輪写真