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林業試験場

森林の土(3)

 
森林の土
Part 3
Part 1土壌をつくる3つの条件と仕組み
成熟していく森林土壌
Part 2特に優れている温帯地方の森林土壌
土壌の材料になる主な岩石と特徴
Part 3森林の土の種類



 

森林の土の種類

樹や草,昆虫などは林地の水分にもっとも影響されるので,土壌は乾湿を目やすに分類されることが多いです。火山灰は真っ黒になりやすく,また粒子や粘土の性質が独持なため,黒色土や淡黒色土として扱われています。
平坦地は,土壌の通気性や排水性が悪い場合が多く,森林の成長には良くない場合が多いです

 


 

1 尾根周辺の乾燥した土
乾燥のため落ち葉の分解が遅く,土壌層が薄いです。乾燥と風当たりのため樹の成長は不良です。分布面積は少ないです。
乾性褐色森林土
乾性褐色森林土(BB型)


 

2 斜面中腹の土
栄養と水分が適度にあり,樹の成長は普通です。分布が広いです。
適潤性褐色森林土
適潤性褐色森林土(BD型)
適潤性淡色黒色土
適潤性淡色黒色土(lBlD型)


 

3 斜面下部の土
土壌層が深く,栄養も水分も潤沢なため樹の成長は良いです。分布面積は少ないです。
弱湿性褐色森林土
弱湿性褐色森林土(BE型)
弱湿性黒色土
弱湿性黒色土(BlE型)


 

4 谷底の平坦地の土(グライ土 G型)
栄養は豊富ですが,水が停滞するような場所では湿り過ぎのため,ハンノキ,ヤチダモなど特定の木が生育します。分布面積は少ないです。
グライ土
グライ土(G型)
火山灰でない場合
グライ土
グライ土(G型)
火山灰の場合


 

5 台地の土(疑似グライ土 psG型)
締まった土が多く,通気性と排水性が悪い場合が多いため,季節的に過湿になり,樹の成長はやや不良です。分布面積は少ないです。
疑似グライ土疑似グライ土


疑似グライ土(psG型)

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