北海道 地質由来有害物質情報システム GRIP

H23-25 重点研究 報告書「北海道内における自然由来有害物質の分布状況」

まとめ

本研究の成果は以下のとおりである.

  • 各地質体における自然由来有害物質の溶出量と含有量は,その地質体の形成過程(砕屑物の運搬と堆積作用・変質作用)と相関があることが明らかとなった.
  • 上記相関を利用した自然由来有害物質に関する地質情報システム「GRIP」を構築した.これにより,1)自然由来有害物質試験値の集積,2)リスクの解析と情報更新,3)リスク情報の公開提供からなる作業の循環サイクルが効率的に行われる.また,「GRIP」では,試験値の提供が情報の確度を高めることが浸透すれば,各工事現場からのデータの収集・蓄積が効率的に進むことになるであろう.

謝辞

本研究をまとめるにあたり,北海道の空知総合振興局札幌建設管理部,上川総合振興局旭川建設管理部,十勝総合振興局帯広建設管理部,オホーツク総合振興局網走建設管理部,留萌振興局留萌建設管理部,後志総合振興局小樽建設管理部,渡島総合振興局函館建設管理部,胆振総合振興局室蘭建設管理部,釧路総合振興局釧路建設管理部,宗谷総合振興局稚内建設管理部には,建設工事に伴い実施された地質調査結果および溶出量/含有量試験値に関する報告書をご提供いただいた.札幌市環境局環境都市推進部環境対策課には分析値をご提供いただいた.

北海道建設部土木局道路課および同河川課,北海道建設部建設政策局建設管理課,北海道環境生活部環境局環境推進課には道内建設工事に係る資料収集に際し便宜を図っていただいた.また,北海道建設部総務課には同課が実施した研修会において本研究の成果の一部について発表する場を提供していただいた.

地方独立行政法人北海道立総合研究機構環境・地質研究本部地質研究所の研究職員および総務課職員,非常勤職員の方々には,多岐にわたり支援いただいた.

以上の方々に,厚く御礼を申し上げます.