コックリ湖

Lake Kokkuri

所在地 (Location) 蘭越町 (Rankoshi Town)
成因 (Origin) その他 (others)
湖面標高 (Elevation) 561.2 m
湖面積 (Surface area) 0.04 km2
最大水深 (Max. depth) 8.0 m
容積 (Volume) 136 ×103 m3
集水域面積 (Watershed area) 0.15 km2

湖の南側から北方向を撮影。周囲は森林に囲まれている。(2023年9月14日撮影)

コックリ湖は、尻別川水系であり、雷電山の西側山麓に位置する。

この湖は、高原の平らな湿原にある湖である。昔、タヌキやキツネが多く住んでいたことから、「狐狗狸湖」と漢字であてられていた。

コックリ湖は、湖面標高561.2 m、最大水深8.0 m、湖面積0.04 km2 の、浅い小さな淡水湖である。

流入河川は特に見られないが、流出水は、森別川に注ぐ。

集水域の土地利用状況は、すべてが山林や湿地帯などの自然地である。

コックリ湖の水質は、pHがやや低めで、アルカリ度も0.02〜0.03 meq/L程度と低い。

TNおよびTP濃度は、貧栄養湖から中栄養湖の濃度レベルで、長期的な変化は認められない。

2023年9月の水質鉛直プロファイルは、水深5 m以深で水温と溶存酸素が低下し、電気伝導度が上昇していた。

水質データ(表層)
調査日 地点 全水深
[m]
透明度
[m]
pH Cl-
[mg/L]
アルカリ度
[meq/L]
DO
[mg/L]
COD
[mg/L]
TOC
[mg/L]
TN
[mg/L]
TP
[mg/L]
Chl-a
[μg/L]
1983-08-23 St-1 6.0 2.5 5.8 12 9.1 3.9 0.23 0.008 7.5
1998-11-01 [1] 南岸 6.2 8.65 0.022
1999-05-11 [1] 流出 4.6 9.94 0.029
1999-10-30 [1] 南岸 6.2 9.65 0.028 3.1
2000-08-23 St-1 5.9 0.029 1.8
2000-10-17 St-1 2.3 6.2 8.5 0.031 0.20 0.010 3.3
2004-05-27 [2] 最深部 6.0 10.5 0.025 1.8
2004-08-24 [2] 最深部 5.9 10.1 0.026 1.6
2004-11-24 [2] 最深部 6.1 11.9 0.017 6.0
2023-09-14 St-1 7.9 4.2 6.8 9.20 0.022 6.7 5.2 0.17 0.007 2.8
調査地点図
集水域の土地利用
栄養度の推移(表層)
水質鉛直プロファイル

[1] 阿賀裕英・野口泉・三上英敏・五十嵐聖貴・藤田隆男・坂田康一, 2000, 北海道における酸性雨陸水影響調査の現状, 北海道環境科学研究センター所報, 27: 46–59.

[2] 阿賀裕英, 2007, 酸性化モニタリングのための湖沼調査, 北海道環境科学研究センター所報, 33: 51–57.