神仙沼

Lake Shinsen

所在地 (Location) 共和町 (Kyowa Town)
成因 (Origin) 不明 (unknown)
湖面標高 (Elevation) 764.3 m
湖面積 (Surface area) 0.01 km2
最大水深 (Max. depth) 2.0 m
容積 (Volume) 12 ×103 m3
集水域面積 (Watershed area) 0.32 km2

沼の北側から南方向を撮影。(2023年9月13日撮影)

神仙沼(シンセンヌマ)は、共和町南部のニセコアンヌプリ火山群のチセヌプリ(1,134 m)北側溶岩台地上にある湿原の沼で、湖面標高764.3 m、最大水深2.0 m、湖面積0.01 km2の淡水湖である。ニセコ積丹小樽海岸国定公園地域の代表的な景勝地のひとつになっている。

沼は、ボーイスカウト連盟が昭和3年に青少年の心身の修養訓練の道場を求めてニセコ山系を踏査した際、湿原を出たところで、名もない小沼を発見、その光景は静寂の中に独特の青色をした湖面に湿原性アカエゾマツが逆さに映り、岸辺にも水草が繋って、まさに別世界へ来たような感から「皆が神、仙人の住みたまう所」との印象から「神仙沼」と名づけた。

集水域の土地利用状況は、すべて山林で、流入・流出河川は特にみられない。流出水は雪解けや大雨の時に溢れだす。

2023年の水質調査では、TNが0.28 mg/L、TPが0.007 mg/Lで、TNが中栄養湖レベル、TPが貧栄養湖レベルだった。クロロフィルaは1.0 μg/Lと低いが、CODは9.3 mg/Lと高く、腐植物質の影響を受けていると思われる。

水質データ(表層)
調査日 地点 全水深
[m]
透明度
[m]
pH Cl-
[mg/L]
アルカリ度
[meq/L]
DO
[mg/L]
COD
[mg/L]
TOC
[mg/L]
TN
[mg/L]
TP
[mg/L]
Chl-a
[μg/L]
1987-06-23 St-1 0.8 >0.8 6.7 7.6 6.1 0.17 0.010 1.2
2023-09-13 湖心 1.3 >1.3 5.5 2.59 0.000 6.8 9.3 0.28 0.007 1.0
調査地点図
集水域の土地利用
栄養度の推移(表層)
水質鉛直プロファイル