当丸沼

Lake Tomaru

所在地 (Location) 神恵内村 (Kamoenai Village)
成因 (Origin) その他 (others)
湖面標高 (Elevation) 628 m
湖面積 (Surface area) 0.01 km2
最大水深 (Max. depth) 1.5 m
容積 (Volume) 12 ×103 m3
集水域面積 (Watershed area) 0.14 km2

沼の北側から南方向を撮影。(2023年7月12日撮影)

当丸沼(トウマルヌマ)は、古平町と神恵内村を結ぶ当丸峠に位置している。

この沼は、山の平原に水が溜った湿原にある沼である。

「トウマル」の語源は、「トー・オマ・ル(沼・に入る・道) 」と解釈できる。当丸沼は、当丸川の上流にある小沼であることから、もとは上沼と呼ばれていた。

当丸沼は、湖面標高628 m、最大水深1.5 m、湖面積0.01 km2の、浅い小さな淡水湖である。流入河川はなく、沼の南部からトーマル川が流出する。

集水域の土地利用状況は、すべて森林である。

2023年7月におこなった調査では、pHがやや酸性であり、アルカリ度が0.100 meq/Lと低かった。COD、TN、TP、Chl-a濃度は過去の調査結果に比べて高くなっており、TNとTP濃度は富栄養湖レベルであった。

2023年7月の水質鉛直プロファイルは、水深が1 m程度と浅いにも関わらず底部での水温低下と電気伝導度の上昇が認められた。集水域からの伏流水の影響によるものかもしれない。

水質データ(表層)
調査日 地点 全水深
[m]
透明度
[m]
pH Cl-
[mg/L]
アルカリ度
[meq/L]
DO
[mg/L]
COD
[mg/L]
TOC
[mg/L]
TN
[mg/L]
TP
[mg/L]
Chl-a
[μg/L]
1987-06-22 St-1 1.1 >1.1 6.3 7.8 0.6 0.22 0.018 3.7
1998-11-01 [1] 北西岸 5.9 8.04 0.082
1999-05-10 [1] 北岸 5.2 4.19 0.016 0.47
2000-10-16 St-1 6.3 7.9 0.084 0.32 0.006 2.4
2023-07-12 St-1 1.1 0.9 6.7 7.85 0.100 8.4 9.1 0.36 0.037 28
調査地点図
集水域の土地利用
栄養度の推移(表層)
水質鉛直プロファイル

[1] 阿賀裕英・野口泉・三上英敏・五十嵐聖貴・藤田隆男・坂田康一, 2000, 北海道における酸性雨陸水影響調査の現状, 北海道環境科学研究センター所報, 27: 46–59.