長沼(厚真)

Lake Naganuma

所在地 (Location) 厚真町 (Atsuma Town)
成因 (Origin) 海跡湖 (lagoon lake)
湖面標高 (Elevation) 9 m
湖面積 (Surface area) 0.07 km2
最大水深 (Max. depth) 不明 m
容積 (Volume) 91 ×103 m3
集水域面積 (Watershed area) 3.24 km2

沼の北西側から南東方向を撮影。写真左が長沼(右側は大沼)。(2023年6月6日撮影)

長沼(ナガヌマ)は、勇払平野東側の厚真町の湿原に位置している。

長沼は、湖面標高9 m、湖面積0.07 km2 で、浅く小さな淡水湖である。

周囲は湿地帯であり、流出は、小河川を通じて太平洋に注いでいる。

St-1における、表層の水質データを表に示した。

1991年8月に行った調査では、湖水は褐色を呈していた。COD濃度が高いことや、周囲の環境から、腐植物質の影響を受けていると思われた。また、1991年は、腐植物質による着色と、植物プランクトンや底泥の巻き上げなどに由来する懸濁物質によって透明度が低かったと考えられた。

長沼の栄養塩濃度レベルは、TNに関して富~過栄養湖のレベルにあったが、TPに関しては中栄養湖のレベルにあった。長沼は、リンの制限を受けて、植物プランクトンの増殖がある程度抑えられていると思われる。

水質データ(表層)
調査日 地点 全水深
[m]
透明度
[m]
pH Cl-
[mg/L]
アルカリ度
[meq/L]
DO
[mg/L]
COD
[mg/L]
TOC
[mg/L]
TN
[mg/L]
TP
[mg/L]
Chl-a
[μg/L]
1979-07-20 St-1 1.4 >1.4 5.8 8.5 0.50
1985-09-12 St-1 1.3 >1.3 6.5 9.3 10.0 0.92 0.012 6.5
1991-08-20 St-1 0.4 6.8 21.0 0.600 6.1 11.4 1.30 0.025 14
調査地点図
栄養度の推移(表層)
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