兼金沼

Lake Kanekin

所在地 (Location) 別海町 (Betsukai Town)
成因 (Origin) その他 (others)
湖面標高 (Elevation) 13 m
湖面積 (Surface area) 0.40 km2
最大水深 (Max. depth) 2.0 m
容積 (Volume) 400 ×103 m3
集水域面積 (Watershed area) 4.64 km2

兼金沼(カネキンヌマ)は、別海町市街地の南東約10 kmに位置しており、周囲は西別原野である。

兼金沼は、湖面標高13 m、最大水深2.0 m、湖面積0.40 km2、集水域面積4.64 km2の浅く小さな淡水湖である。

流入河川は特に見られず、流出水は小さな無名川に注ぐ。

湖岸の一部は湿地環境を呈しており、周囲は木々で覆われている。その外側の集水域では、酪農がなされている。

透明度は、1979年から1 m前後から2 m程度(全透)で推移してきていると考えられる。湖水の色は、茶褐色を呈し、腐植物質の影響を受けていると考えられ、CODやTOC濃度を上昇させていると思われる。

1991年8月は、Chl-a濃度が25 µg/Lと比較的植物プランクトンの現存量が高く、Pandrina morumAphanocapsa thermalis などが見られた。TN濃度は富栄養湖レベルであるが、TP 濃度は中栄養湖のレベルである。

水質データ(表層)
調査日 地点 全水深
[m]
透明度
[m]
pH Cl-
[mg/L]
アルカリ度
[meq/L]
DO
[mg/L]
COD
[mg/L]
TOC
[mg/L]
TN
[mg/L]
TP
[mg/L]
Chl-a
[μg/L]
1979-07-04 St-1 1.3 >1.3 7.2 8.4 3.1
1984-05-29 St-1 1.5 >1.5 7.1 9.8 9.5 8.8 0.29 0.005 1.8
1985-10-01 St-1 1.8 7.2 8.7 8.6 4.0
1991-08-27 St-1 1.0 0.9 7.5 8.0 0.307 8.6 14.3 10.0 0.90 0.028 25
調査地点図
栄養度の推移(表層)