農業研究本部

種鶏の種卵生産性と発育性が優れた高品質地鶏「北海地鶏Ⅲ」の開発

國重享子,佐藤 駿,小泉 徹

道総研農試集報.104,43-49 (2020)

 「北海地鶏Ⅲ」(GNP9)は、「北海地鶏Ⅱ」(NGP9)の雄系と雌系の雄を入れ替えて作出した三元交雑鶏で、名古屋種雄にロードアイランドレッド雌を交配したF1雌種鶏に、シャモ雄を交配して生産する。北海地鶏Ⅲ種鶏(NP9)の150~450日齢のヘンディ産卵率は76.1%であり、北海地鶏Ⅱ種鶏(GP9)の57.8%より18.3ポイント向上した。また、三元交雑鶏の発育も向上し、雄では13週齢の体重がNGP9で3,066gに対しGNP9が3,402g、雌では15週齢の体重がNGP9で2,507gに対しGNP9では2,702gであった。群の平均体重が雄3,200g、雌2,600gになると推定される日齢は、雄でGNP9が85日、雌が98日であり、NGP9より雄で9日、雌で11日短縮した。


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