農業研究本部

北海道網走地方にみられる麦類の生青異常に関する研究
第2報 醸造用大麦に対する硫酸銅施用効果と土壌化学性との関係

長谷部 俊雄、宮脇 忠、水野 直治

北海道立農試集報.21,103-111 (1970)

 19点の土壌に銅施用有無の2系列を設け醸造用大麦でポット試験を行なった。  銅施用により収量に対する負効果がうかがわれた3点を除き、供試土壌の0.1NHCl 可溶Cu含量は0.18~0.55ppmの範囲にあり、土壌の可溶態銅含量と銅施用効果(銅施 用区と無施用区との穂収量の差または比)との間に高い有意な相関関係が認められ、銅 施用効果が現われる土壌の境界値は0.1NHCl可溶Cuとして0.33ppmと推測された。


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