農業研究本部

十勝地方における風蝕の発生実態と対策に関する研究

佐藤 辰四郎、岩淵 晴郎、平井 義孝

北海道立農試集報.21,68-77 (1970)

 十勝地方における風蝕の発生実態と、2、3の対策について検討した結果、風蝕の 発生は5月において観測され、発生時の主風向はNW~NNW方位であった。また、風速3.0m/sec以上で、連続的にその頻度が高い場合に発生が認められた。  地表面が露出しているときは風蝕による土壌飛散を誘発し、地表面の撹伴はさらに これを助長した。また風蝕は肥沃度の高い細粒子土壌を飛散し、その結果地力の低下 を招来するものと推測された。これらの対応策として、地表面を牧草で被覆すると、 完全に土壌の飛散を防止することができた。


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