農業研究本部

水稲新品種「なるかぜ」の育成について

柴田 和博、柳川 忠男、佐々木 一男、和田 定

北海道立農試集報.25,1-10 (1972)

 「なるかぜ」は、「北海l82号」注1×「空育4号」注2の雑種後代から育成され た。交配は1960年に行ない、「北海l82号」の早生化を目標に選抜固定をはかった。  1970年3月、北海道種苗審議会で優良品種として採用され「なるかぜ」と命名され た。  特徴は、早生多収で主要特性がすぐれており、かつ、早熟良質種である。対象品種 は「うりゆう」「照稔」「かちほなみ」「ふくゆき」で、道東、道北の基幹品種およ び道央の配合品種として推奨しうる。


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