農業研究本部

晩秋から早春にかけての牧草の生育特性と肥培管理
第1報 秋期の刈取り時期が翌春の収量に及ぼす影響

坂本 宣崇、奥村 純一

北海道立農試集報.28,22-32 (1973)

 天北地方において、秋期の刈取りが翌春の収量に及ぼす影響について検討し、10月上旬の時間帯の刈取りが翌春の収量を最も低下させることを認めた。  この現象はイネ科のオーチャードグラスにおいて顕著に発現した。この原因は同時 期の刈取りがオーチャードグラスの越冬態勢を低下させ、この結果翌春の萌芽再生お よび出穂茎数を通じて1番草収量に反映したと推測した。また、前述の時間帯は牧草 の生育停止時点より逆算推定の可能性を指摘し、日数で30日、積算温度で270℃ 日をえた。


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