農業研究本部

水稲の出穂期における水温、気温ならびに遮光などの処理が不稔歩合に及ぼす影響

和田 定、国広 泰史、本間 昭

北海道立農試集報.28,45-51 (1973)

 水温と気温が独立に変温できる人工気象箱を用いて、水稲の出穂期における障害不 稔に影響すると考えられる8つの要因をとりあげて実験を行ない、得られた結果につ いて、統計的手法を用いて検討した。  その結果、水稲の出穂期における不稔歩合には、気温、光などの効果が大きく認め られた。交互作用は、夜気温×期間、光×昼気温で大きく、遮光は低温障害を助長す ると考えられた。出穂期の冷害抵抗性の検定には、気温を制御すれば、特別な水温調 節は不用で、かつ、昼・夜、変・恒温いずれでもよいなどのことを指摘した。


全文(PDF)