頻繁刈り条件下の混播草地におけるイネ科草種とシロクローバ品種の相互関係
脇本 隆、田川 雅一、中村 克巳、山崎 昶
北海道立農試集報.41,29-36 (1979)
イネ科6草種のそれぞれとコモン型あるいはラジノ型シロクローバを組合せたl2種 類の単純混播草地について、3年間にわたり年問5~7回の頻繁刈りを行い、構成草 種間の相互関係について次の知見が得られた。 ラジノ型シログローバはイネ科草種に対して抑制的に働くことが多く、その程度は オーチャードグラス及びペレニアルライグラスに対しては小さかったが、メドーフェ スク及びケンタッキーブルーグラスをかなり抑制し、トールフェスクおよびチモシー に対してはそれらの立毛を著しく減少させるほど抑制した。 コモン型シロクローバとの組合せでは、2年次におけるチモシーおよびケンタッキ ープルーグラスを除き、イネ科草種が優勢であった。 一般に草量と草種構成の点から、コモン型との組合せではペレニアルライグラス区 が、ラジノ型との組合せではペレニアルライグラス区およびオーチャードグラス区が それぞれすぐれていた。
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