小豆新品種「ホッカイシロショウズ」の育成について
足立 大山、千葉 一美、村田 吉平、佐藤 久泰、成河 智明
北海道立農試集報.43,80-87 (1980)
小豆新品種「ホッカイシロショウズ」は、1966年に北海道立十勝農業試験場でなされた「白小豆(川西)」×「茶殻早生」の組合せより育成されたものである。 1975年、F11で「十育93号」の地方番号を付し、生産力検定試験、特性検定試験を行なうとともに、地域適応性検定試験、現地試験を行なった結果、安定多収性が認められ、1979年に優良品種「ホッカイシロショウズ」(あずき農林3号)として登録され普及にうつされた。 一般特性は、開花始が「白小豆(川西)」より2~3日早く、成熟期も3日ほど早い。 分枝数、着莢数、千粒重とも「白小豆(川西)」より高い値を示し、平年で50%前後多収である。また「白小豆(川西)」より低温年での減収程度が著るしく小さく、安定性が高い。 栽培適地は道央、道南の気象条件の良好な地帯およびこれに準ずる地帯である。
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