農業研究本部

アズキ落葉病抵抗性の育種学的研究
III.抵抗性の遺伝様式とその導入効果

千葉 一美、成河 智明、村田 吉平、足立 大山

北海道立農試集報.56,1-7 (1987)

 アズキ落棄病抵氏抗性の強い品種と弱い品種を交配した3組合せのF1,F2をアズキ落棄病歯生息ほ易に栽培し,主茎策1節位の褐変指数を調査して抵抗性の遺伝様式の解明を行った。その結果,抵抗性強は弱に対して優性を示し、いずれの組合せも関与している遺伝子数は1対であると推定された。また抵抗性の弱い北海道の優良品種に抵抗性の強い極晩生品種を組合せて育成した早,中生系統を,アズキ落葉病の発生,被害の大きかった1980年及び1981年にアズキ落葉病苗生息ほ場に栽培し,抵抗性の導入効果を調査した.抵抗性育成系統は両年とも減収率が小さく、抵抗性の導入効果は十分,期待できるものと思われた。


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