農業研究本部

施設内における常温煙霧機散布による農薬の挙動

佐藤 龍夫、小高 登

北海道立農試集報.58,93-100 (1988)

 施設栽培キュウリを用いて、常温煙霧法と液剤の動力散布による慣行法とを作物残留性、散布の均一性および施設内気中濃度の経時的変化によって比較した。  常温煙霧法による果実の残留値は、慣行法の4分の1から2分の1と常に低く、残留基準値を越えなかった。  散布の均一性を果実付着量の変動係数によってみると、常温煙霧法では30.6%、慣行法では16.6%であった。  また常温煙霧法による気中濃度は、散布直後に高濃度を示したものの、翌朝には慣行法と同じく0.005~0.06PPMまで低下した。


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