農業研究本部

エレクトロポレーションによる馬鈴しょプロトプラストへの遺伝子導入

佐藤 毅、安積 大治、原田 竹雄、松川 勲

北海道立農試集報.62,69-77 (1991)

 エレクトロポレーションによりβ-グルクロニダーゼ(GUS)遺伝子を馬鈴しょプロトプラストへ導入するための最適条件を検討した。  250μsecの直流電気パルスを8回、750V/cmの電界強度で処理したとき導入後24時間で最も高いGUS活性がみられた。この活性は加えられるGUS遺伝子の濃度(最高70μg/ml)に比例して高くなった。  遺伝子導入後24時間でその活性は最高になり、その後ゆっくり低下したが96時間後でも十分検出できた。DNA導入時にニシン精子DNAをキャリアーとして加えたところGUS活性の高まりがみられた。  また、導入するDNAの形状について環状と線状を比較したところ、線状の方がGUS活性が高かった。


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