農業研究本部

北海道産菜豆類の百粒重とアン粒径の関係

加藤 淳、目黒 孝司

北海道立農試集報.69,1-8 (1995)

 莱豆類(phaseolus vulgaris L.)の百粒重とアン粒径との関係について、北海道産(1990年~1993年)の試料105点を用いて調査した。平均アン粒径は、品種間よりも種類間でより大きく変動し、大福類(l993年の「洞爺大福」でl01.6um)で小さく、手亡類(l993年の「十育A52号」で112.3um)および金時類(l993年の「大正金時」でl06.0um)で大きかった。百粒重の大きな菜豆は、平均アン粒径が大きく同じ種類の品種では、粒大と平均アン粒径の間に有意な正の相関関係が認められた。官能試験の結果から、平均アン粒径が9um異なる手亡類のアンの間には、嗜好性(舌ざわり)の評価に大きな差は認められなかった。また、平均粒径が4~5um異なる手亡類のアンの舌ざわり(なめらかかざらつくか)の差異を識別することは困難であった。


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