農業研究本部

菜豆新品種「福勝」の育成について

佐藤 仁、品田 裕二、飯田 修三、原 正紀、千葉 一美

北海道立農試集報.70,37-47 (1996)

 菜豆「福勝」は、早生て多収、大粒良質の金時品種の育成を目標に、1985年北海道立十勝農業試験場において早生の「大正金時」を母、大粒良質の「福白金時」を父として人工交配し、以後選抜、固定を図ったものである。1991年から「十育B62号」の系統名で各種試験を実施し、1994年北海道において優良品種に認定された。現在農水省に種苗登録申請中である。  本品種は基幹品種である「大正金時」より多収て、粒形が「大正金時」同様豊満であり、百粒重2割程大きい。開花期および成熟期は「大正金時」よりも1~2日遅いが、早晩性は早に属し、成熟期における葉落ちは比較的良い。加工適性は「大正金時」同様に良好である。  栽培適地は北海道一円て、「大正金時」の一部に換えて普及する。


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