農業研究本部

加工用スイートコーン新品種「スイートメモリー」の育成について

高宮 泰宏、千藤 茂行、三好 智明、門馬 栄秀、佐藤 政雄、及川 敏之、氏家 克博、後藤 正宣、鈴木 啓徳

北海道立農試集報.70,61-72 (1996)

 「スイートメモリー」は北海道立十勝農業試験場とホクレン農業協同組合連合会農業総合研究所との間の共同研究により、ホクレンがアズグロシード社から導入した「87:13」を種子親とし、十勝農試か育成した「Tos12」を花粉親として1993年に育成された缶詰加工用スイートコーン単交配一代雑種である。「スイートメモリー」は、1993年に北海道の奨励品種に認定され、また、農林水産省の新品種(とうもろこし農林交32号)に認定された。  特性は「ページェント」に比べて耐倒伏性、低温発芽性て勝り、多収である。収穫適期は「ページェント」並の「中生の中」に属する。加工適性に優れ、缶詰加工した時の品質は「ページェント」並に優れる。  栽培適地は北海道の道央、十勝中部、網走内陸地域および道南地域である。


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