農業研究本部

とうもろこし新品種「ヒノデワセ」の育成について

高宮 泰宏、千 藤茂行、長谷川 寿保、戸澤 英男、仲野 博之、桑畠 昭吉

北海道立農試集報.71,35-47 (1996)

 「ヒノデワセ」は北海道立十勝農業試験場において「N19×To38」を種子親とし、「W41A×W79A」を花粉親として1985年に育成されたサイレージ用の複交配一代雑種である。「ヒノデワセ」は、1985年に北海道の奨励品種に認定され、また、農林水産省の新品種(とうもろこし農林交25号)に認定された。  特性は「ワセホマレ」に比べて早熟で耐倒伏性に勝り、とうもろこし栽培の限界地帯において比較的高い収量性を示す。また、「ワセミノリ」をはじめとする導入品種に比べても低温発芽性、低温生長性及び登熟性に優れている。栽培適地は北海道の道東、道北の沿海・山麓地帯である。


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