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「サフニロ」との共同研究について
道総研水産研究本部は水産技術国際交流事業の一環として、ロシア極東にあるサハリン漁業海洋学研究所(通称、サフニロ)と共同で調査を行っています。なお、サフニロとは、サハリン州の州都であるユジノサハリンスクにあり水産業の振興に関する各種の調査研究を行っている組織です。
サハリン州と北海道ではコンブとエゾバフンウニが重要な水産資源であり、サハリン州の日本海側では近年、海洋環境の変化によるものかコンブ資源が減少している場所も出始めています。この悩みは北海道と共通しており、平成20年度から中央水産試験場・稚内水産試験とサフニロの共同調査として「北海道とサハリンのコンブ漁場の環境に関する比較調査」が始まっています。
サハリン州と北海道ではコンブとエゾバフンウニが重要な水産資源であり、サハリン州の日本海側では近年、海洋環境の変化によるものかコンブ資源が減少している場所も出始めています。この悩みは北海道と共通しており、平成20年度から中央水産試験場・稚内水産試験とサフニロの共同調査として「北海道とサハリンのコンブ漁場の環境に関する比較調査」が始まっています。
発表の手応え
国際学会は、2011年の9月に、サフニロで開催されました。参加国はロシア、中国、日本で44題の講演があり、参加者は100人以上の盛会となりました。私はこの会議に参加し、「日ロの共同調査」の結果を発表しました。日本人がロシアに来て学会発表することは物珍しさがあったのか、数多くの質問が寄せられて議論が盛り上がり、与えられた時間内では対応ができない程でした。そして学会を主催したサフニロの運営事務局からは「極めて優秀な発表」との好評をいただくこともできました。
今後に向けて
発表後は、通常では得られにくいロシアの最新情報を得ることができました。サフニロの研究担当者によると、ロシアではコンブの生産量が落ち込んでいる所もあるが、現在でも沢山のコンブが生育し、多くの1年生コンブが2年生に移行しているそうです。北海道南西部では磯焼けによるコンブ不足、北部では2年生への移行状況の悪化で悩んでいますが、サハリンは北海道のコンブ増産研究にとっては魅力的な情報が眠っていると思われ、今後の益々の研究交流が望まれます。
(稚内水産試験場調査研究部 川井唯史)
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ロシア、サフニロでの発表風景
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