平成13年 3月 26日
北海道立総合研究機構 水産研究本部
1月下旬から3月上旬の海況
海域別情報
日本海海域
低水温
近年にない寒さの厳しい冬で,各地で港湾内の結氷が問題となっていました。北海道西岸日本海では,荒天による欠側のため,積丹半島西方から北部の対馬暖流の流路ははっきりしません。平年からの水温偏差は,北緯42度30分,東経138度40分以西を除き,全般的に低くなっています。余市における12月上旬以降3月中旬までの沿岸水温(旬平均)は,「やや低い」から「非常に低い」状態で推移しており,2月中旬以降3月中旬まで「非常に低い」状態が続いています。
近年にない寒さの厳しい冬で,各地で港湾内の結氷が問題となっていました。北海道西岸日本海では,荒天による欠側のため,積丹半島西方から北部の対馬暖流の流路ははっきりしません。平年からの水温偏差は,北緯42度30分,東経138度40分以西を除き,全般的に低くなっています。余市における12月上旬以降3月中旬までの沿岸水温(旬平均)は,「やや低い」から「非常に低い」状態で推移しており,2月中旬以降3月中旬まで「非常に低い」状態が続いています。
道東太平洋海域
親潮勢力強い
道東海域は広く親潮におおわれ,北緯41度東経146度付近の暖水塊付近を除き,水温は全般に低めとなっています。親潮が千島列島沿いに道東海域へ流れて,広く道東海域を覆っており,表面では根室半島沖から襟裳岬まで-1℃以下となっていて,根室半島沖では200m層まで氷点下の水温となっているところがあります。 襟裳岬の南方沖北緯41度付近に津軽暖流起源の暖水(例えば50m層4℃以上)が前回(昨年12月)に引き続き残っています。
道東海域は広く親潮におおわれ,北緯41度東経146度付近の暖水塊付近を除き,水温は全般に低めとなっています。親潮が千島列島沿いに道東海域へ流れて,広く道東海域を覆っており,表面では根室半島沖から襟裳岬まで-1℃以下となっていて,根室半島沖では200m層まで氷点下の水温となっているところがあります。 襟裳岬の南方沖北緯41度付近に津軽暖流起源の暖水(例えば50m層4℃以上)が前回(昨年12月)に引き続き残っています。
道南太平洋海域
津軽暖流沿岸モード
50m以浅では2℃以下の沿岸親潮に広く覆われ,水温は平年より低くなっています。100mより深いところでは津軽暖流系水が残っているようです。津軽暖流は沿岸モード(*2)になっています。
50m以浅では2℃以下の沿岸親潮に広く覆われ,水温は平年より低くなっています。100mより深いところでは津軽暖流系水が残っているようです。津軽暖流は沿岸モード(*2)になっています。
オホーツク海海域
海氷のため観測はありません。
資料
資料 | 観測期間 | 観測海域 |
---|---|---|
青森水試(東奥丸) | 平成13年 2月 9日から同2月10日 | (東北日本海海域) |
稚内水試(北洋丸) | 平成13年 2月 19日から同2月20日 | (道北日本海) |
稚内水試(北洋丸) | 平成13年 2月 23日および同2月27日 | (道北日本海) |
釧路水試(北辰丸) | 平成13年 2月19日から同 2月23日 | (道東太平洋海域) |
釧路水試(北辰丸) | 平成13年 3月6日から同 3月7日 | (道東太平洋海域) |
金星丸(函館水試) | 平成13年 1月31日から同2月1日 | (道南太平洋海域) |
金星丸(函館水試) | 平成13年 2月5日から同2月6日 | (道南太平洋海域) |
中央水試(おやしお丸) | 平成13年 1月26日から同 1月28日および31日 | (道西日本海海域) |
*1:平成元年(1989)~平成11年(1999)までの平均値を使用しました。
*2:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます
水温平面分布図
0メートル
50メートル
100メートル
200メートル
水温偏差表
海況速報PDFファイル
NOAA画像
水温鉛直断面図
次の断面図がごらんになれます。
日本海
道東太平洋
道南太平洋
お問い合わせ先
資源管理部 海洋環境グループ
- 住所:〒046-8555 北海道余市郡余市町浜中町238番地
- 電話番号: 0135-23-4020
- ファックス番号:0135-23-8721