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林産試験場

1-1 木材の粉砕技術

木材などの森林バイオマスを原料として利用する際の最初の工程は,原料を砕く「粉砕」です。
粉砕技術に求められる重要なポイントは以下の6点です。

●粉砕物の大きさ
●粉砕機の処理能力
●処理能力を決める2つの要素-最大滞留量と滞留時間-
●最大滞留量と粉砕機の形
●滞留時間と原料の壊れやすさ
●粉砕機が最大の能力を発揮できるモータの馬力

これらについて,以下の文献でわかりやすく解説しています。
木粉をつくる-目皿付き衝撃型粉砕機の処理能力と正しいモータ馬力の選定について-
遠藤 展:林産試だより,1月号,(1994)
さらに,詳しいことは以下の文献に述べられています。
衝撃型粉砕機の最大処理能力の推定
遠藤 展:林産試験場報 ,7(1),9-13(1993)

目皿付き衝撃型粉砕機の適正電動機出力の推定
遠藤 展:林産試験場報 ,7(6),1-5(1993)
全研究をとりまとめたものとして,以下の文献があります。
木質粉砕機に関する研究
遠藤 展:林産試験場研究報告,85号,(1996)
この他にも,以下の関連した文献があります。
パルプ用チップの品質について
池田 修三:林業指導所月報 ,2月号,5-14(1962)

原木1m3当たりのオガ粉発生量について
遠藤 展ほか3名:林産試験場月報,3月号,(1983)

ノコクズを使うために ノコクズの個性
遠藤 展:林産試だより,6月号,(1983)

ノコクズは生産時代へ オガ粉マシーン登場
遠藤 展:林産試だより,6月号,(1983)

木材利用技術入門(19)粉砕のされやすさを数字であらわす
林産試だより,10月号,(1996)
木材ではありませんが,森林バイオマスの一つである,ササの粉砕については以下の文献があります。
ササの利用ふたたび
遠藤 展:林産試だより,9月号,(1989)