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林産試験場

1-10 接着剤用の充填材

昭和44~昭和48年

廃材として多量に排出される樹皮は,接着剤用充填剤としてすぐれた適性をもっています。しかし,親水性であるため接着剤に配合後吸水して接着剤の粘度変化の一因となることや,吸水膨潤して微粉末が粗大化し接着力や粘性を低下させる等の欠点がありました。この欠点を補うため,比較的低温度での熱処理により,樹皮の親水性およびフェノール性成分の反応性を低下させることによって,その充填剤としてのすぐれた性能を引き出すことなどについて検討しました。関連する文献としては,以下のものがあります。

ユリア樹脂の接着耐久性におよぼす樹皮充填材の影響(1)
林産試験場月報  266号 1974年 3月
著者: 井村純夫 佐藤光秋 中村史門 阿部勲

ユリア樹脂の接着耐久性におよぼす樹皮充填材の影響(2)
林産試験場月報  267号 1974年 4月
著者: 阿部勲 井村純夫 佐藤光秋 中村史門

のこ屑の木材接着用充填剤としての利用
林産試験場月報  270号 1974年 7月
著者: 窪田実 斉藤勝

木質廃材の合板接着用充填剤への利用-でん粉廃液添加処理の効果-
林産試験場月報  273号 1974年 10月
著者: 窪田実 斉藤勝 森滋

熱処理による樹皮の木材接着充填剤としての利用
林産試験場研究報告  63号 1975年 3月
著者: 森滋 高橋弘行 窪田実 中村史門 峯村伸哉 井村純夫 斉藤勝 佐藤光秋

木材接着剤用充填剤としてのもみ殻粉末の性能
林産試験場月報  340号 1980年 5月
著者: 井村純夫 峯村伸哉