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林産試験場

3 炭化物を利用・高機能化する



3-1 油吸着材

トドマツチップなどから作った木質繊維を熱処理することで,水を吸わずに油のみを吸う素材になります。

実験データグラフの例

3-2 木粉の急速熱分解による
        有用物製造

急速熱分解技術により、木粉から有用な熱分解液と機能性熱分解残渣(Char)の同時生産が可能であることを示しました。

木質炭化物

3-3 空気雰囲気下での熱処理
        による酸性官能基生成

空気雰囲気下、300℃付近で木質バイオマスを熱処理することにより、熱処理物中に多量の酸性官能基が生成することを明らかにしました。

木質炭化物の処理例

3-4 アンモニア吸着材製造技術

3-3の技術で生成した酸性官能基の機能により、木質熱処理物に高いアンモニア吸着性能が付与されることを明らかにしました。

陽イオン交換材料の機能説明図

3-5 陽イオン交換材料製造技術

3-3技術で生成した酸性官能基の機能により、木質熱処理物に高い陽イオン交換能が付与されることを明らかにしました。

炭化物の構造拡大写真

3-6 セシウム、ストロンチウム
         吸着材製造技術

3-3の技術で生成した酸性官能基の機能により、木質熱処理物に高いCs、Sr吸着能が付与されることを明らかにした。

ガーデニング資材使用例

3-7 ガーデニング資材製造技術

300℃付近での木質チップ熱処理で生じる色調変化、物性変化を検討して、ガーデニング資材としての利点を示しました。

木質熱処理物ボードの写真

3-8 木炭(および無機材料との
        複合化) による成形物
        製造技術

木炭と無機材料との複合化による成形物製造条件および機能付与について明らかにしました。

木質熱処理物の温度別変化の写真

3-9 木質熱処理物の農業用資材
        としての利用技術

木質チップ300℃熱処理物の農業用資材としての利点(イオン交換能、アンモニア吸着能、土壌物理性改善効果、土壌中での炭素貯留効果等)を明らかにしました。

液化木材の写真

3-10 木質熱処理物の液化技術

木質チップ275℃熱処理物のアミン蒸気による液化挙動を明らかにしました。

木炭のイラスト

3-11 木質廃材の連続炭化

成形木炭用の原炭及び工業用木炭の製造を目的として,連続炭化装置の設計・製作・製造試験を行いました。

木炭のイラスト

3-12 炭化物の湿度調整機能

炭酸ナトリウムを添加して,300℃で熱処理することにより,調湿機能に優れた材料が得られました。