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林産試験場

3-12 炭化物の湿度調整機能

 

3-12 炭化物の湿度調整機能
昭和62~平成3年

炭酸ナトリウムを添加した炭化物の吸放湿特性について検討しました。その結果,吸放湿に大きく影響する因子は炭化温度であることが認められました。炭酸ナトリウムを添加して,300℃で熱処理すれば,調湿機能に優れた材料が得られます。しかし,調湿機能増加の主な要因が,木質炭化物そのものの調湿機能の増加に基づくものか,添加された炭酸ナトリウムによるものかはあきらかではありませんでした。そのボードへの成形も検討しました。関連する文献を以下に示します。

無機塩含浸熱処理木質物の吸放湿特性の向上(第2報)
林産試験場報  443号 1990年 9月
著者: 斉藤勝

積層難燃木炭ボード
林産試験場報  458号 1993年 3月
著者: 斉藤勝 梅原勝雄 菊地伸一 遠藤展 駒沢克己