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こんなシゴト、こんな研究。
人間の目と経験に頼っていた作業を
機械で自動化することが目標!
工業試験場では北海道の一次産業や製造業を、システムや装置を駆使した技術的な側面から支援するさまざまな研究を行っています。
その中で私が携わっているのは、食品製造の作業工程を省力化するAIによる画像認識です。例えば不良品の判別・仕分け作業。多くの食品製造業では現在、良品か不良品かの見極めを人間の目と経験に委ねていて、仕分け作業に多くの労力が割かれています。工業製品であれば基準が明確ですから機械で自動的に仕分けるのは比較的容易。しかし食品の場合、微妙な色や形など、良し悪しの境目が曖昧なので、人間にしか仕分けることができないのが現状なのです。
それを私たちはAIによる画像認識で、人と同じように仕分けることができないかと研究を行っています。北海道は食材の宝庫ですから食品製造業も盛ん。多くの人の役に立つ成果が出せるよう試行錯誤を重ねています。
大学では違うテーマの研究を行っていたので、AIを使った画像認識に携わったのは道総研に入ってから。実は未経験の分野なんです(笑)。ただ、周りには頼りになる先輩がたくさんいますし、新しいことにチャレンジできるのはやりがいが大きいです。
私の「例えばの」一日
昼休みもアクティブに。
昼休みには敷地内の
コートでテニスをしたり、
卓球をして楽しんでます。
- 8:30
- 出勤
- 8:45
- 始業〜メールチェックなど
- 9:00
- 部のミーティング、データ解析
- 12:00
- 昼食、テニス
- 13:00
- 見学者へのデモンストレーション
- 15:00
- データ解析用プログラムの作成
- 17:30
- 退勤
趣味で始めたカリグラフィーの練習をしたり、犬を連れて近所に散歩にでかけたり。最近はオンラインで友達と一緒に映画鑑賞する「ウォッチパーティー」にハマってます。
上司からエール!
北海道のために大きなことを成し遂げる!
そう予感させる期待の若手職員です。
工業試験場は北海道内の企業との共同研究や技術指導を通じて、産業の発展に広く貢献していくことを使命としています。宮島さんは注目の若手職員のひとりであり、今後の活躍が期待されています。彼女は大学院時代に日本学術振興会の特別研究員にも採用された、いわばエリート。現在携わっているAIによる画像認識も、本職で初めて取り組んだにもかかわらず短期間で学会発表までこなすなど、その成長は目を見張るものがあります。いろんなことに興味を持ち、探究心が旺盛。明るい人柄も彼女の魅力です。研究者としてのキャリアは始まったばかりですが、彼女ならきっと、いつかたくさんの人を巻き込んで大きなことを成し遂げてくれるはずです。
なんでもQ&A
その質問、センパイが教えます。
- 大学では
どんな研究を? - 私が所属していた研究室では作業負荷の解析や、負荷を軽減するアシストロボットの開発をテーマにしていました。私は特に作業が腰に与える負荷を推定するという研究を行っていて、実際に農家さんや介護職の方々にセンサーを付けさせてもらい、負荷がかかる姿勢や負荷の大きさを解析していました。どんな動作でどれほどの負荷がかかるか…といったシミュレーションにも取り組んでいました。
- 道総研に
入ろうと思った理由は? - 生まれ育った北海道に貢献できる仕事がしたいと考えたのが一番の理由です。道総研であれば興味のある研究に携わりつつ、その成果を実際の企業活動に役立てられるのではないかと考えました。研究室の先輩も工業試験場に就職していたので話を聞くと、他の研究機関や大学の研究者との交流も多いということだったので、さまざまな分野の専門家と関わって自分の見識を広げられることも魅力に感じました。
- 配属後の研修は?
- AIによる画像認識は、私がそれまで大学で取り組んでいた研究と異なる未知の分野でした。そのため、配属が決まってすぐに、必要な知識を段階的に学んでいけるような研修スケジュールを上司が組み立ててくれました。実際の業務を通じて学んでいくことも多いですが、先の見通しが立てられたので安心感が大きかったです。産業用ロボットについての研修なども受けさせてもらいました。
- これからの目標!
- この職場に配属された際に言われた「研究も支援もできる二刀流になってほしい」というメッセージをぜひ実践していきたいと思っています。工業試験場には企業の方々からさまざまな依頼や相談事が寄せられるため、広い知識と経験を身に着けて、皆さんに頼りにされるような存在になれればと考えています。
道総研のココがいい!
緊張したのは
初日だけ(笑)。
風通しの良い
雰囲気が魅力です。
今の職場に配属されて感じたのは、先輩や上司との距離が近く、とても風通しの良い雰囲気だということ。皆さん気さくで、話しやすく、大学の研究室のようだと感じました。緊張したのは配属初日ぐらいだったかもしれません(笑)。部署が違う人と関わる機会も多く、フラリと訪ねてきて話しかけてくれることもしばしば。そのおかげで私が何か困った時にも気軽に相談を持ちかけることができるんです。もちろん先輩たちは皆、それぞれの分野の専門家ですから、日々の交流を通じて吸収できることが多いのも魅力ですね。