スケソ博士のタラでダラダラ言わせて(パート3)
はじめに

今回は、後志支庁管内の島牧沖水深200メートル前後の海域に設置されている試験構造物へのマダラの蝟集状況の経年変化を調べるため、新造の稚内水試所属試験調査船北洋丸(試験研究は今、No.218参照、写真1)に装備された深海用水中テレビを使用して平成7年8月に行った、追跡調査結果についてお話しします。
深海用ROVについて

通常は、船をアンカーで固定してから行いますが、今回は水深が深く、急斜面の海域だったため、船を微速で動かしながら目標物上を何回も往復して実施しました。

多数のマダラの蝟集を確認

2カ年という短期の追跡結果ですが、魚礁の設置年数の経過とともにマダラの蝟集量が増えていることが確認されました。

おわりに
今回の調査は、北洋丸でのROVの習熟訓練を兼ねて実施し、実際の操縦は「プロ」の手ほどきを受けながら何とか映像をとることができました。まだまだ訓練期間が必要な段階ですが、今後もこうした調査に挑戦して、技術向上に努め、試験研究に役立てていきたいと思います。
(中央水試資源管理部 吉田英雄・稚内水試資源管理部 金田友紀)