粉砕した樹皮や葉を原料とするウラニウムやカドミウムなどの有価，有害重金属用の処理，回収資材の開発研究を行いました。樹皮，樹葉などの未利用木質バイオマスは重金属イオンに対して優れた捕集性能を有し，水溶性ヘミセルロースや抽出成分の溶脱を防止すれば，工場排水の終末処理材として十分利用できることが分かりました。

関連する文献を以下に示します。

針葉樹樹皮による重金属の吸着
関　一人ほか3名：林産試験場報，6(5) ，9-17(1992)

アカマツ針葉による６価クロムの除去
青山　政和ほか4名：林産試験場報，13(2) ，15-19(1999)

樹皮で有害金属をつかまえる－廃材の高度利用の試み－
青山　政和：林産試だより，7月号，(1993)

ニセアカシア葉の６ 価クロム吸着
青山　政和：林産試験場報，15(2)，9-13(2001)