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林産試験場

2-1 燃料ペレット

2-1 燃料ペレット

現在,バイオマスと言えば燃料ペレットと言われるほどです。林産試験場は今から約20年前,昭和57~60年にかけてこの研究を行いました。

関連の研究について

内容 写真(クリックで拡大)
当時北海道で操業していたO社のペレット製造機 ペレット製造機
製造されたペレット(ふるいでダストを取り除いているところ) 製造されたペレット
ペレットの燃焼試験 ペレット燃焼試験
ペレット製造を検討中の「十勝ペレット協同組合」が、実験に使用していた小型のペレット製造機です。
手前の丸いものがダイスで,この中にあけられた穴(直径6mm程度)を通るとき原料が圧縮されペレットになります。同組合は、現在実生産を行っています。
ペレット説明

以下に,燃料ペレットに関して林産試験場の刊行物に掲載された文献を紹介します。

文献名 掲載誌 内容
「バイオ燃料・木質ペレット」 林産試だより,7月号,(1985) ペレットの作り方,ペレットの強さ,品質のばらつき,かさ密度,燃焼性
「木質ペレット燃料の性能と燃焼性について」 林産試験場月報,1月号,(1985) ペレットの作り方,ペレットの強さ,品質のばらつき,かさ密度,燃焼性
「木のエサをペレットにする」 林産試だより,10月号,(1989) 木質飼料と米糠を混ぜた原料を使用した場合の,ペレット製造機の最大処理能力について

燃料ペレットを巡る最近の動き(2007年5月)

北海道における燃料ペレットの生産は、昭和59年度の3工場、年間約1,700tから始まり、平成2年の1工場年間130t、7年間で幕をおろしました。一次急騰した石油価格が落ち着きを取り戻し、価格的に太刀打ちできなかったためと思われます。最近になり、石油価格の再度の高騰や、木材を原料とした燃料から発生するCO2が、温室効果ガスとしてカウントされないことから、環境に優しい燃料として再度注目されてきています。工場数も平成14年度の1工場から、平成18年12月では、7工場で年間2,000tを超える勢いです。林産試験場では、過去のペレットの成形試験で得られたの技術を伝えるとともに、以下のような様々な情報を発信しております。

文献名 掲載誌 内容
特集『ペレットの普及に向けて』 林産試だより,10月号,(2006) 北海道におけるペレット燃料の開発・流通について
木質系バイオマスのサーマルリサイクルに関する提言
一般家庭向けペレットストーブの開発
ペレットストーブ,一冬の体験談
北海道産木質バイオマスを原料としたペレット燃料の燃料特性 林産試験場報,20(2),24-28(2006) 木質バイオマス,ペレット燃料,工場廃材,林地残材
特集『ペレット』 林産試だより,11月号,(2006) 北海道型ペレット燃焼機器の開発指針について
ペレット燃料に関するQ&A
フレコンを利用したおが粉の天然乾燥
特集「バイオマス」 林産試だより,1月号,(2005) 北海道のバイオマスの概要と展開
ペレット燃料ふたたび
木材のサーマルリサイクル-バイオマスエネルギー利用方法-
森林バイオマスを原料とした木質ペレット燃料の生産 林産試だより,5月号,(2004) 北海道内の森林バイオマスを原料とした木質ペレット燃料の試作
木質バイオマスエネルギー利用の現状と今後の可能性 林産試だより,1月号,(2004) バイオマスエネルギー,リサイクル,ペレット