平成20年08月12日
北海道立水産試験場
7月下旬の海況
海域別情報
日本海海域
50m層水温の水平分布から,道北日本海では,沖合から沿岸にかけて暖水の侵入がみられます(指標:水温10℃~12℃の等値線)。
水温は,表面では前回の観測時よりも上昇し,ほぼ例年並みからやや高くなっていますが,下層では,前回同様,例年よりも低い海域が広くみられます(水温偏差表参照)。特に,石狩湾,羽幌沖の50m層水温は,例年よりも約3℃低くなっています(水温偏差表参照)。
余市における旬平均水温は,6月下旬から7月中旬は「やや高い」か「かなり高い」で推移していましたが,7月下旬には「平年並み」に戻りました。
水温は,表面では前回の観測時よりも上昇し,ほぼ例年並みからやや高くなっていますが,下層では,前回同様,例年よりも低い海域が広くみられます(水温偏差表参照)。特に,石狩湾,羽幌沖の50m層水温は,例年よりも約3℃低くなっています(水温偏差表参照)。
余市における旬平均水温は,6月下旬から7月中旬は「やや高い」か「かなり高い」で推移していましたが,7月下旬には「平年並み」に戻りました。
道東太平洋海域
黒潮系北上暖水が41-00N,144-00E付近にみられます(指標:50m層水温7℃)。前回の観測では,沿岸域に北上暖水がみられましたが(中心:42-20N,144-00E),今回の観測では,沖合域にのみ北上暖水がみられます。また,100m以深では,親潮が道東海域を広く覆っています。
水温は,親潮域で例年よりも低くなっており,特にP1線,P2線の沖合の深度50m~100mでは,例年よりも2~3℃低い地点がみられます(水温偏差表参照)。
水温は,親潮域で例年よりも低くなっており,特にP1線,P2線の沖合の深度50m~100mでは,例年よりも2~3℃低い地点がみられます(水温偏差表参照)。
オホーツク海海域
オホーツク沿岸を宗谷暖流が流れています。また,表面水温の水平分布および衛星画像から,宗谷海峡東方には冷水ベルトの一部がみられます。
水温は,この冷水ベルト域で例年よりも3~4℃低くなっています(水温偏差表参照)。
水温は,この冷水ベルト域で例年よりも3~4℃低くなっています(水温偏差表参照)。
資料
資料 | 観測期間 | 観測海域 |
---|---|---|
釧路水試(北辰丸) | 2008年07月28日〜07月31日 | (道東太平洋海域) |
中央水試(おやしお丸) | 2008年07月28日〜07月31日 | (道西道北日本海海域) |
中央水試(おやしお丸) | 2008年07月29日〜07月30日 | (オホーツク海海域) |
水温平面分布図
表面水温
50m層水温
100m層水温
200m層水温
PDF版
お問い合わせ先
資源管理部 海洋環境グループ
- 住所:〒046-8555 北海道余市郡余市町浜中町238番地
- 電話番号: 0135-23-4020
- ファックス番号:0135-23-8721