水産研究本部

試験研究は今 No.363「盛況!道立試験研究機関『おもしろ祭り』」(1998年10月30日)

盛況!道立試験研究機関「おもしろ祭り」

  去る9月10日、道立中央水産試験場で、'98道立試験研究機関「おもしろ祭り」が開催されました。

  この催しは、道内に散在する各試験研究機関について、一般の方々に試験研究の内容などを知っていただく機会として、昭和61年から毎年開催されております。今回は、地方(道央圏)での開催ということで、当中央水産試験場を会場とし、13機関がそれぞれ手がけている研究内容を、工夫を凝らしてPRしました。
    • 開会式のようす
  私達中央水産試験場は、当場のパンフレットを配付したほか、顕微鏡を使って魚の標本を観察してもらったり、パネルやモニターを使った観測器具の紹介や、水産加工品の試食コーナー、「触って学べる水族館」と称し、浜辺に棲息する小動物(ウニ・ヒトデ・アワビなど)を浅い水槽に放し、自由に触れていただくように展示しました。

  また、水産孵化場のコーナーでは、「きれいな川・汚れた川にすむ生き物」として、それぞれの環境を模した二つの水槽に、実際にすむ生物を展示したほか、魚病について顕微鏡を使っでわかりやすく説明しました。

  その他の機関でも、模型やパソコンを使ったデモンストレーション、簡単な工作、昔の遊具を体験してもらうなど、楽しい展示がたくさんありました。

  どの機関のコーナーもく興味深く展示物に見入る人で賑わい、また、試食品や記念品なども好評で、盛況のうちに閉会の時間を迎えました。

  2年振りの地方開催(前回地方開催は函館市)、平日ということで、果たしてどの位の方が来場されるのか少々不安でしたが、開会のセレモニーの後は、地元余市町の方々を中心に、札幌市や小樽など後志管内からも来場者が集まり、午後4時30分の終了までに入場者は約1,000名を数えました。

  来場者の方々にこの催しについてアンケートを行いましたが、「試験研究機関をもっとPRした方が良い」「平日よりも土日の開催がよい」などたくさんのご意見をいただきました。

  また、「今後取り組んで欲しい研究」についても質問しましたが、最近頻繁に取り上げられている環境汚染、エコロジーブームを反映してか、「安心して食べることのできる食品を」「ダイオキシンを減らす」「次世代に引き継ぐことができる資源を」などの意見が寄せられました。次回は、来年秋頃、札幌市内で開催される予定です。

(中央水産試験場企画情報室)